シェリーの飲み方

“太陽のびん詰” とも呼ばれている、情熱の国、アンダルシアの熟成白ワイン、シェリー。食前から食後まで幅広く楽しめるワインです。
まずは冷やしてそのままで飲んでみてください。幅広い味わいを楽しめるのもシェリーの大きな魅力。シェリーのタイプやその時の気分、状況に応じアレンジも様々です。
そのまま楽しむ
タイプにより適した温度や保存期間、グラスがあります。
適した温度、開栓後の保存期間
適温 | 開栓後の保存期間 | |
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マンサニージャ | 5〜7℃ | 1週間 必ず冷蔵庫で保存 |
フィノ | 5〜7℃ | 1週間 必ず冷蔵庫で保存 |
アモンティリャード | 12〜14℃ | 2〜3週間 |
パロ・コルタド | 12〜14℃ | 4〜6週間 |
オロロソ | 12〜14℃ | 4〜6週間 |
ペール・クリーム | 7〜9℃ | 2〜3週間 必ず冷蔵庫で保存 |
ミディアム | 10〜12℃ | 2〜3週間 |
クリーム | 10〜12℃ | 4〜6週間 |
モスカテル | 12〜14℃ | 1〜2ヶ月 |
ペドロ・ヒメネス | 12〜14℃ | 1〜2ヶ月 |
オールド・シェリー | 14〜15℃ | 1〜2ヶ月 |
※ボトルは静かで暗く、振動のない場所で立てて保存しましょう。
シェリーに適したグラス
● 脚の長いワイングラス
注ぐのはグラスの3分の1程までに。香りも楽しめます。
● コピータ、カタビノ
ボデガや現地のバルでよく使われる伝統的なグラス。
ボデガのロゴやキャラクターがプリントされているものも多数あります。
カタビノと白ワイングラス
コピータ
食後や就寝前などに甘口シェリーを小ぶりのアンティークグラスなどもいいですよ。
食事と合わせて
マンサニージャ フィノ |
魚介類やサッパリした料理などと、キリッと冷えた辛口白ワインを飲むイメージで |
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アモンティリャード パロ・コルタド オロロソ |
肉や煮込みなどしっかりとした味わいの料理とコクのある赤ワインを飲むイメージで |
ペール・クリーム | フレッシュなフルーツと |
ミディアム クリーム |
中華やエスニックなど香辛料の効いた料理と |
モスカテル ペドロ・ヒメネス |
チョコレートやアイスクリームなどと、デザートワインとして |
お家で気軽にカクテル
レブヒート
氷を入れたグラスにマンサニージャ又はフィノと7upなど(少し甘味のある炭酸飲料)を1:2程の割合で。お好みでミントの葉を浮かべるとより爽やかに。
レブヒートとはFeria de Abril(春祭り)の時期に飲まれるカクテル。セビージャの春祭りから始まり、ヘレス、プエルトやサンルーカルの春祭りで人々は浴びるように飲みます。
アレンジとして、オロロソ+ジンジャーエール、甘口シェリー+オレンジジュースなどもお勧め。身近にある材料でいろいろな組み合わせを気軽に楽しんでください。
例えばカボスの季節に、カボスレブヒートもお勧め
マンサニージャ・ロック(マンサニージャロッケンロール)
フローズンシェリー
もっと暑い時には、マンサニージャやフィノをボトルごと冷凍庫へ。ボトルを振ってシャリシャリになったところで冷えたグラスでどうぞ。
軽めのモスカテルでも美味しいですよ!
注:凍りすぎたら、しばらく置いて少し溶けたところで、しっかりボトルを振って混ぜてからグラスに注ぎましょう。
ホット・シェリー
オロロソやクリームを温め、お好みでオレンジスライスやシナモン、クローブなどを添えて香り良く。ホットモスカテルも美味しいですよ。
ホットミルク+ペドロ・ヒメネス
ホットミルクにペドロ・ヒメネスを入れるだけ!
カフェオレ+オロロソ
カフェオレに1〜2滴、ほんの少量のオロロソを。(それ以上は入れるべからず)
香りが格段にUPします。
シェリーを使ったスタンダード・カクテル
バーに行かれる際には、ぜひ試してみてください。
アドニス
ドライシェリー40ml、スイートベルモット20ml
アドニスとはギリシャ神話に登場する、美と愛の女神アフロディーテに愛された 美少年の名前。
バンブー
ドライシェリー40ml、ドライベルモット20ml
横浜にあったグランドホテル横浜のチーフバーテンダーのルイス・エッピンガーが「アドニス」を参考にして創作したと言われている日本生まれのカクテル。竹をイメージしスッキリとした、世界的にも有名なカクテル。
お勧めのオリジナルシェリーカクテル
東中野 Coffee Bar Gallege 塚田氏作
- レシピ:
- ブレリア フィノ 60ml
- フェルネット・ブランカ 1tsp
- ソーダ60ml
- レモン1カット(絞らない)※2杯めに少しつぶして更に美味しい!
ドライレブヒートをイメージして作られたカクテル。フェルネット・ブランカの心地よい苦みがアクセントに。
フルーティ エスプレッソ マティーニ
- レシピ:
- エスプレッソ 1ショット
- グラニュー糖 8g
- エル・パライソ モスカテル 20ml
- エル・パライソ モスカテルウィスキー
- 最後にコーヒー豆を浮かべて〜♪
※
エル・パライソコーヒーはコロンビアの品種。嫌気性発酵でより複雑な風味に。とてもフルーティで心地よい酸味のコーヒーです。
このコーヒーの出がらしにミカエラのモスカテルを入れ、温めてドリップ。
その後、3番目の出がらしはジョニーウォーカー赤に。
フルーティーなコーヒーと華やかなモスカテルを使ったカクテル。一度飲んだらやみつきに♪
東中野 Coffee Bar Gallegeでぜひお楽しみくださいませ。